京都の文化は独特・京料理でよく言われるおばんざいとは何か?

ほかの地域の人たちにとって、京都の文化は何か違う独特な雰囲気があります。京料理もその中のひとつです。京料理の中のひとつに、おばんざいがあります。名前は聞いたことあるけれども、具体的に何を指すのかよく知らないという人も多いでしょう。

おばんざいとは

おばんざいとは簡単にいってしまうと、京都のお惣菜のことです。日持ちのしない料理は食べ残しのないように量を絞り、足りない分を作り置きで賄う京都の伝統的な食文化が反映されています。

「始末する」京都の伝統

おばんざいは旬の食材を手間暇かけずに使い切る献立が多いです。例えば野菜の葉っぱやだしをとった後の乾物などを使い切るレシピが中心です。京都では「始末する」という言葉があります。これは食材を上手に使い切って無駄を出さないことを表します。この「始末する」伝統こそが、おばんざいを生み出したといえます。

おばんざいの由来

おばんざいを漢字で表現すると「お番菜」と表記するそうです。「番」には「粗末な」とか「日常的な」というニュアンスの意味があります。京都ではもともと質素倹約を美徳とする文化がありました。その中で生まれたのがおばんざいというわけです。昔京都の中心部では、鮮度の高い魚介類がなかなか入ってこなかったといいます。そこで保存のきく乾物屋地元の野菜を使った料理が発展していきました。このような地域的な特徴が、おばんざい誕生の背景にあったわけです。

おすすめのおばんざい

おばんざいの意味や由来についてわかったところで、具体的にどのような料理があるか気になるでしょう。家によっても多種多様でしょうが、ここでは代表的な人気の献立についていくつかピックアップしました。

焼きシイタケと春菊の白和え

白和えは人気のおばんざいのひとつです。その中でも春菊の白和えは食材のコンビネーションを感じさせてくれます。春菊単体だと苦みが強くてちょっと苦手という人もいるでしょう。しかし豆腐と和えることで、豆腐の甘みが苦みをカバーしてくれ、食べやすい味に整います。ここに焼いたシイタケを加えることで、香ばしさも加わります。自宅で作るのであれば、フードプロセッサーを使用すれば簡単に豆腐をすりつぶせます。

ホウレン草のゴマ汚し

こちらもおばんざいの中でも定番メニューのひとつです。家庭の食卓に上ってくるという人も多いでしょう。合わせゴマダレをホウレン草に加えることで、風味がアップします。ほうれん草をさっとゆでて、すりつぶした黒ゴマを乗せるだけですから、時短料理としても人気が高いです。

ひじきの煮物

おばんざいの、というよりも日本を代表するにもの料理かもしれません。ひじきのほかにニンジンや大豆を加えることで、栄養価の高いレシピになります。砂糖を加える方法もありますが、代わりにみりんを加えることで十分な甘みを引き出せます。

まとめ

料理を作るときに、「何か一品足りない」と思ったことはないですか?そんな時におばんざいを作り置きしておくと、大変重宝します。最近では共働きの世帯も多いので休日にまとめて作って、さっと出せるようにするのはいかがですか?